2010年1月7日木曜日

コロンビアのタンゴ事情

ガルデル一行はプエルト・リコ、ベネゼーラらの国々の巡業を終えて、1935年6月4日にバランキージャに到着しました。そして、バランキージャ、カルタへーナ、メデジン、ボゴタなどの各公演を大成功のうちに6月24日にメデジンにて飛行機墜落事故で一瞬のうちに天使の様に昇天しました。そして、彼の伝説が生れたのです。その日以後当地は熱烈なタンゴ・フアンを数多く生み出したのです。
ガルデルがコロンビアにタンゴを持ち込み定着させた事実は揺るぎの無いものですが、彼がコロンビア民謡を取り上げたのは可なり古く、1919~22年ナシオョナル・オデオンにレコード録音を始めた頃からである。“ミス・ペロース(わが犬ら)”、“エル・バガブンド(放浪者)”、“ルモーレス(噂、20年、33年三回録音)”、“アソマテ・ア・ラ・ベンターナ(窓辺に寄りそれよ)”、バンブーコ4曲、“ミス・フローレス・ネグロス、(わが黒い花、22年、33年二回録音)”パシージョ、の全5曲を彼自身の作品として取り上げている(詳しくはCD-2、3を参照のこと)。

(1)そこで、当地のタンゴ事情の報告をしましよう: 
まず、第一の人気タンゴ歌手、カルロス・ガルデルのレコードの存在:
 オリジナルのSP盤はコレクターやメデジンの博物館にあるはずだが、通常の入手は困難のはず。ガルデルのSP盤が小生の手元に一枚あります。
曲は“La Cumparsita”、”Caminito”、オデオン・レーベルでレコード番号はOD-1614-1,3(バランキージャ市に存在した、トロピカル・レコード社が発売)。


次にLP時代のレコードを紹介します。これはメデジン市にある、コディスコ社制作のもので、カルロス・ガルデル・シリーズ、1~6枚もの:

T-100049 CARLOS GARDEL、VolumenⅠ:
Lado A
①:Buenos Aires(ブエノス・アイレス)
②:Mi noche triste(ミ・ノチェ・トリステ)
③:Por una cabeza(ポル・ウナ・カベサ)
④:Amargura(アマルグーラ)
⑤:Como abrazado a un rencor(コモ・アブラサード・ウン・レンコール)
⑥:No te engano corazon(ノ・テ・エンガニョ・コラソン)

Lado B
①:Te aconsejo que me olvides(テ・アコンセホ・ケ・メ・オルビデス)
②:Yira,yira(ジーラ、ジーラ)
③:Angustia(アングスティア)
④:Lo han visto con otra(ロ・アン・ビスト・コノトラ)
⑤:La cumparsita(ラ・クンパルシータ)
⑥:Tomo y obligo(トモ・イ・オブリゴ)

T-00093 Volumen Ⅱ:
Lado A
①:El dia que me quieras
②::La cancion de Buenos Aires
③:Volvio una noche(ボルビオ・ウナ・ノーチェ)
④:Rosas de otono(ロサ・デ・オトニョ)
⑤:Melodia de arrabal(メロディア・デ・アラバル)
⑥:Noche de Reyes(ノチェ・デ・レジェス)

Lado B
①:Sus ojos cerraron(スス・オホス・セラロン)
②:La mariposa(ラ・マリポーサ)
③:Golondrinas(ゴロンドリーナス、ツバメ)
④:Que va chache(ケ・バ・チャチェ)
⑤:Lejana tierra mia(遥かな故郷)
⑥:El Rosal(エル・ロサル)

T-00094 Volumen Ⅲ
LadoA
①:El sueno(エル・スエニョ、夢)
②:Gajito de cedron(ガヒート・デ・セドロン)
③:Mano a mano(マノ・ア・マノ、五分五分)
④:Esclavas blancas(白い奴隷)
⑤:Ventarron(ベンタロン、突風)
⑥:Tortazos(トルタソス)

Lado B
①:Compadron(コンパドロン)
②:Vieja Recova(ビエハ・レコバ)
③:Silbando(シルバンド、口笛吹いて)
④:Si soy asi(ジョ・ソイ・アシ)
⑤:Milonguera(ミロンゲーラ)
⑥:Milonga del 900

T-100109 Volumen Ⅳ
Lado A
①:Ebrio(エブリオ、酔いどれ)
②:Se acabaron los otarios
    (セ・アカバロン・ロス・オタリオス)
③:Sueno querido(スエニョ・ケリード、愛しの夢)
④:Aquellas cartas
    (アケージャス・カルタス、遥かな手紙)
⑤:Se llama mujer(セ・ジャマ・ムヘール)
⑥:Te fuiste hermano(テ・フイステ・エルマーノ)

Lado  B
①:Alicia
②:Que se vayan(ケ・セ・バジャン、ほっとけよ)
③:Tristeza gaucha(トリステサ・ガゥチャ、ガウチョの嘆き)
④:Ojos maulas(オホス・マウラス)
⑤:Pan
⑥:Silencio

T-100126 Volumen Ⅴ
Lado A
①:Adios muchachos(アディオス・ムチャチョス)
②:Confesion(コンフェシオン)
③:Arrabal amargo(アラバル・アマルゴ)
④:Criollita deci que si(クリオジータ・デシ・ケ・シ)
⑤:Volver(ボルベール)
⑥:Cuesta abajo(クエスタ・アバホ)

Lado B
①:Guitarra mia(ギターラ・ミア)
②:Amores de estudiante(アモール・デ・エスディアンテ)
③:Mi Buenos Aires querido(ミ・ブエノス・アイレス・ケリード)
④:Sonia(ソニア)
⑤:Caminito(カミニート)
⑥:Mis flores negras(ミス・フローレス・ネグラス)

T-100127 Volumen Ⅵ
Lado A
①:Recuerdo malevo(レクエルド・マレーボ、やくざの思い出)
②:Cuando llora la milonga(ミロンガが泣く時)
③:muchachos、 silencio(若造達よ、静かに)
④:Che papusa、oi(チェ・パプサ、オイ)
⑤:Segui mi consejo(俺の忠告に従え)
⑥:Mascotita de marfil(モコシータ・デ・マルフィル)

Lado B
①:Curable(回復するさ)
②:Piensalo bien(熟考しまえ)
③:Malevaje(マレバヘ、やくざ)
④:Palermo(パレプモ)
⑤:Perfume de mujer(女性の香り)
⑥:Farabute(フラブーテ、

ガルデル、50年追悼記念盤(Lp盤3枚組)
1985年6月発売EMI ODEON E3M-11
Disco 1:
Lado A
①:El Dia Que Me Quieras(思いの届く日)
②:Volver(帰郷)
③:Adios Muchachos(青年よさよなら)
④:Tomo Y Obligo
⑤:Anclao En Paris(パリーに繫がれて)

Lado B
①:Por Una Cabeza(ポル・ウナ・カベサ)
②:La Brisa(そよ風)(125番、アコスティック録音)
    作詞:フアン・カルーソ、作曲:フランシスコ、フアン・カナロ
③:Mi Buenos Aires Querido(愛しの我がブエノス・アイレス)
④:Flor de Fango(泥濘の花)(42番、アコスティック録音)
⑤:Lejana Tierra Mia(遠き我が故郷)

Disco 2
Lado A
①:Caminito(小道)
②:Volvio Una Noche(ボルビオ・ウナ・ノチェ)
③:Cuesta Abajo(下り坂)
④:China Hereje(異端な少女)/エスティーロ/
    (195番、アコスティック録音)作者:フアン・ペドロ・ロペス
⑤:Amores De Estudiante(学生の恋)

Lado B
①:Sus Ojos Se Cerraron
②:Giuseppe El Zapatero
③:Madre Hay Una Sola(母は唯一人)
④:Palomita Blanca(白い鳩)
⑤:Noches De Montmartre(モンマルトルの夜)

Disco 3
Lado A
①:Mano A Mano(五分、五分)
②:Sonia(ソニア)
③:Muneca Brava(凄い腕)
④:Leguisamo Solo(レギサモ、断トツ)
⑤:Tarde Gris(灰色の黄昏)

Lado B
①:Yira Yira(ジーラ、ジーラ)
②:Margot(78番、アコスティック録音)
    作詞:セレドニオ・エステバン・フローレス、
   作曲:ホセ・リカルド(ガルデルのギター奏者)
③:A Mi Madre(我が母に)
④:La Muchacha Del Circo(サーカスの乙女)
⑤:Buenos Aires(ブエノス・アイレス)

CD時代でも数が多くあり、レコード店頭には常時10枚位のガルデルのCDが並んでいますので、とても追跡できません。又重複した曲が多く選別に苦労しますし、古い録音の特に′26年頃までのアコスティック時代の録音が含まれるレコードは少なくてガツガリします。
昨年発売された、YOYO MUSIC.S.A社(Ref:60202)のCD5枚組(DVD1枚”El dia que me quieras”を含む)、には珍しい曲がありますが、ご他聞に漏れず詳しい解説は全然無し、ガルデルの写真集がとりえです。このCDアルバムの題名はCarlos Gardel、”Su Vida y su Obra”です。このCDに収録されているアコスティック録音物はデジタル化されたにも関わらず、当時本来の雰囲気を彷彿させてくれます。







CD  1                                                                                                                                                           
1:La Cieguita(目くら少女)
2:Rubias de New York(金髪達のニューヨーク)
3:La Cumparsita(ラ・クンパルシータ、シ・スピエラ)
4:Mala Entrana(マラ・エントラニャ、悪にしき込む)
5:Pato(アヒル)
6:Lejana Tierra Mia(遥かな我が故郷)
7:Malevaje(マレバヘ、悪党達)
8::La Ultima Copa(最後の杯)
9:Mano a mano(五分と五分)
10:La Mariposa(蝶々)
11:Rie Payaso(笑え、ピエロ)
12:Secreto(秘密)
13:Me Da Pena Confesarlo(白状するのは恥ずかしい)
14:Madreselva(スイカズラ)
15:Siga el corso(行列を追って)
16:Mentirasと記されているが内容は“Mentira(偽り)”である
       作詞:セレドニオ・フローレス、作曲:フランシスコ・プラカニコ
                 フアン・クルス・マテオ(ピアノ)、ソルソーナ(バイオリン)の伴奏
17:Una rosa Para Mi Rosa(ロサにバラを)
18:Por Tus Ojos Negros(黒き瞳に)
19:Tortazos(平手打ち)
20:Soledad(孤独)
21:Tu Vieja Ventana(あの窓辺)










CD 2                                   
1:Melodia De Arrabal(場末のメロディー)
2:Mi Buenos Aires Querido(愛しの我がブエノス・アイレス)
3:Milonga Sentimental(悲しきミロンガ)
4:Milonguera(踊り子)
5:Por Una Cabeza(頭の差)
6:Silencio(静けさ)
7:Sus Ojos Se Cerraron(瞳は閉ざされて)
8:Ventarron(とっ風)
9:Volver(帰郷)
10:Volvio Una Noche(あの夜に戻れ)
11:Deja(捨てる)
12:La Novia Ausente(不在の恋人)
13:Sueno Querido(スエニョ・ケリード、愛しき夢)
14:Caprichosa(気まま娘)
15:Cobardia(卑怯者)
カルロス・ガルデルに捧げる曲:
16:Fabula Para Gardel(ガルデルに告げるファンタジー)
     歌:アグスティン・イルスタ
     作詞:オラシオ・フェレール、作曲:アストル・ピアソラ    
17:Adios Al Amigo Que Se Fue(失った友への別れ)
     歌:ティト・ギサール,作者:ティト・ギサール
18:Adios A Gardel(ガルデルに別離を)歌:ダビラ‐パストール
     作者:ラファエル・エルナンデス
19:Porque Te Fuiste Hermano(友よ、何故去る)
     歌:アグスティン・マガルディとギタートリオ
   作者:アグスティン・マガルディ   
ガルデル、コロンビア民謡を歌う、
20:Mis Perros(我が犬達)/ガルデル‐ラサーノ二重唱
     /Bambuco/Ago.18/1918/18012A(アコスティック録音)
21:El Vagabundo/二重唱/Bambuco/Mar.19/1919/18019A
  /アコスティック録音/ 作者:anonimo(作者不明)
22:Asomate A La Ventana(窓辺に沿えて)/二重唱/
  Bambuco/Jun.10/1920/18029B(アコスティック録音)
  作者:Alejandro Flores(colombiano)
23:Rumores(うわさ)/Bambuco/Set.11/33/18893B
      作詞:Furancisco Restrepo、作曲:Alejandro Wills
24:A La Memoria De Carlos Gardel(ガルデルのメッセージ)
25:Mis Flores Negras/ガルデルとカルロス・フリオ・ラミレス(プエルト・リコ出身の歌手)との特殊録音による二重唱)コロンビア民謡、作者:フリオ・フローレス
CD2,24:”A La Memoria de Carlos Gardel
(ア・ラ・メモリア・デ・カルロス・ガルデル)”はガルデルのメッセージで,南米諸国、スペインのフアンに向けたもの。この巡業先予定地をプエルト・リコ、ベネゼーラ、コロンビア、パナマ、キューバ、メキシコらの国々の名を上げている。 その後ニュー・ヨークに戻る予定と新しい映画撮影に専念する事と、巡業は何処かの西語團への国々に行く予定だったらしいのだが、その希望は果かなく泡のように吹き消えたのです。 








CD 3
1:Amargura(苦悩)
2:Meditando(瞑想している)
3:El Brujo(魅惑的)359番、アコスティック録音
4:Caminito Soleado(日差し小道)
5:Sol Tropical(トロピカルの太陽)
6:Mis Flores Negras(我が黒き花々)
7:Tomo y Obligo
8:Un Tropezon(つまずき)
9:Nubes de Humo(煙の曇り)170番、アコスティック録音
10:La Copa del Olvido(忘却の杯)98番、アコスティック録音
11:Sueno de Juventud(スニョ・デ・フベントゥ、青春の夢)
12:Mi Noche Triste(我が悲しみの夜)32、765番と二度録音、
      この曲は新しい方の録音、ギター伴奏で判明できる
      作詞:パスクアル・コントゥルシ、作曲:サムエル・カストリオタ
13:Mocosita(青二才)389番、アコスティック録音
      作詞:ビクトール・ソリニョ、作曲:ヘラルド・マトス・ロドリゲス
14:Milonga Del Novecientos(900のミロンガ)
15:Clavel Del Aires(クラベル・デ・アイレス)
16:Misa De Once(11時のミサ)
17:Palomita Blanca(白鳩)
18:Yira,Yira(ジーラ、ジーラ)
19:Leguisamo Solo(レギサモ、随一)
20:Yo No Se Que Me Han Hecho Tus Ojos
21:La Muchacha Del Circo(サーカスの乙女)
22:Lo Han Visto Con Otra

CD 4
1:Amores De Estudiante(学生の恋)
2:Si Soy Asi(俺は我が行く)
3:Adios Muchachos
4:Apure Delantero Buey(急げ、先頭牛)
5:A Media Luz(淡き光)
  396番、アコスティック録音
    作詞:カルロス・レンシ、
     作曲:エドガルド・ドナード
6:Anclao En Paris(パリーに繫がれて)
7:Taconeando(奔走して)
8:Madre Hay Una Sola(母はただ一人)
9:Carnaval(カルナバル、カニーバル)
10:Rosa Del Otono(ロサ・デル・オトニョ)
11:Ausencia(不在)
12:Desden(さげすみ)
13:Confesion(告白)
14:Bandoneon Arrabalero(場末のバンドネオン)
15:La Cancion De Buenos Aires(ブエノス・アイレスの歌)
16:Arrabal Amargo(苦しみ場末)
17:Sonia(ソニア)
18:Besame En la Boca(口にキスしておくれ)
19:Caminito(小道)
20:Tarde Gris(灰色の黄昏)
21:Callejera(通俗)

CD 5
1:El Dia Que Me Queras(思いの届く日)
2:Cuesta Abajo(下り坂)
3:Dandy
4:Duelo Criollo(クリオージョの決闘)
5:Golondrinas(ツバメ)
6:Madame Ivonne(マダム・イボンヌ)
7:Compadron(やくざ)
8:Cheating Muchachita
9:Aquel Tapado De Armino
   (あの日のアーミンの外套)
10:Chorra(盗み女)
11:Cuando Tu No Estas(君の不在)
12:Criollita De Mis Amores
13:Acuaforte
14:Los Ojos De Mi Moza(我が娘の瞳)
15:Criollita Deci que si(クリオジータはOkだとよ)
16:Al Mundo Le Farta Un Tornillo(この世にネジ1本足りないぞ)
17:El Carretero(荷馬車)
18:Esta Noche Me Emborracho(今宵は酔う)
19:Fondin De Pedro Mendoza(ペドロ・メンドサの酒屋)
20:Guitarra,Guitarra Mia
21:Haragan(怠け者)
22:Je Te Dirai  

(2)ガルデルの映画上映:














“El dia que me quieras(エル・ディア・ケ・メ・キエラス、思いの日)”を’75年にカリ市の映画館で見たが、ガルデルが出る場面になると満場の観客達が大拍手活際には驚いた。
"Luces de Buenos Aires(ルセス・デ・ブエノス・アイレス)”、”Esperame(エスペラメ)゛、これらは‘85年6月2~3日に50年追悼記念でボゴタの『Cinemateca Distrtial(市立映画館)』で上映た、“Tango Bar”はVHSカセット(VHS017)で発売さたが、最近DVDでも再発売されている。“Tango en Broadwey”DVDで発売された“Rubias de New York”はカラー化されて、TV放送された。    

(3)ガルデル以外の映画:“La historia del tango(ラ・イストリア・デル・タンゴ)Manuel Romero(マヌエル・ロメーロ)監督、Fernando Lamas(フェルナンド・ラマス)、Laura Hidalgo(ラウラ・イダルゴ), Tito Lusiardo(ティト・ルシアルド),Virginia Luque(ビルヒニア・ルケ),Enrique Lucero(エンリケ・ルセーロ)らの俳優出演。”La vida de Carlos Gardel(ラ・ビーダ・デ・カルロス・ガルデル)”,”Noche de Benos・ Aires(ノーチェ・デ・ブエノス・アイレス)”、”Alma de bohemio(アルマ・デ・ボヘミオ)”,” El tango en  Paris(エル・タンゴ・エン・パリ)","La vuelta de Rocha(ラ・ブエルタ・デ・ローチャ)","Ayudame a vivir(アジュダメ・ア・ビビール)","Adios Muchachos(アヂオス・ムチャチョス)","Carnaval de antano(カルナバル・デ・アンタニョ)”,”Buenos Aires,MI Tierra Querida(ブエノス・アイレス、ミ・ティエラ・ケリーダ)","Ritomo,amor y picardia(リトモ、アモール・イ・ピカルディア)","Los dos rivales(ロス・ドス・リバール)"、"Al compas de tu mentira(アル・コンパス・デ・ツゥ・メンティラー)","Puerto Nuevo(プエルト・ヌエボ)",らが上映された。
今日レコード店を覗いてみたら、ガルデルのDVD2枚のクリップとCD1枚組みが新しく発売されていた。 
(4)コロンビアへのタンゴ演奏関係の芸能人の来訪は旧い所で、’55年、ロベルト・パンセーラ(ピアソラの新8重奏の第二バンドネオンの席を断り当地に長年滞在した)、ホアキン・モラ(パナマに行き、そこで没)今は無いヒルトン・ホテルでピアノを奏でていた。オルケスタ・ティピカ・東京(歌手、藤沢らん子)も来訪しているようです。
他には’71年オルケスタ・アニバル・トロイロ、歌手エドムンド・リベーロ、オルケスタ・ミゲル・カーロ、歌手ロベルト・ルフィーノ、アルフレッド・ディアンジェリス、歌手アルマンド・モレーノ、’76年セステート・マジョール、歌手アルベルト・ポデスター(闘牛場の仮テント劇場)、'80:オルケスタ・オスバルド・プグリエーセ、歌手アベル・コルドバ(市立劇場)、トリオ・アルマンド・ラカバ、当時若干18歳歌手フェルナンド・エルナンデス(市立劇場)’81年マリアーノ・モーレス(市立劇場)








































'82年アストル・ピアソラ・キンテート(コロン劇場)、ロドルフォ・メデーロ、アテリオ・スタンポ-ネ(コロン劇場)、スサー・リナルディー(コロン劇場)ダニエル・ビネリー、’09年ナオルケスタ・フロンテ、'09年歌手佐伯アナ嬢、などの多彩なタンゴ演奏関係者が訪問しています。 
1975年、小生が初めてメデジンに訪れたときにはタンゲリーア“La casa gardeliana”にはココ・テンサという名のバンドネオン奏者がギター伴奏でタンゴを演奏していましたが、歌手(本場の歌手とは見劣り)は当地の人で名前は記憶していません。この店にはアグティン・イルスタ、アルマンド・モレーノ(メデジンに長年住み着いた人)、ルイス・コレア、オラシオ・デバル、ルベン・フアレス、ロベルト・アジャラ、らの蒼蒼たるタンゴ歌手が出演していたそうです。 “El Patio del Tango”にはぺぺ・アギーレ(チリー人)が渋いタンゴを堪能させてくれました。
他にグアジャキル地区の“エル・アバスト”に行きましたが、この店にはガルデルの幽霊(1945年6月24日10年目の命日で本当?)が“Volver”を歌ったという伝説が語られています。
ボゴタ市も可なりタンゴが盛んでタンゴ・バーは“エスキーナ・デ・タンゴ”でロベルト・アロデイが司会と歌を受け持ち、チェ・パウリーナのバンドネオン演奏(この人、68年からメデジンのガルデリアーナの初代バンドネオン奏者)でタンゴ・ダンスは地元のカップル、時々本場亜国から凄腕が来るとか。 処でボゴタの下町に”El viejo almacen”という名のレコードだけでタンゴ(リクエストは受ける)を流している店がありますが、騒がしく日本のタンゴ喫茶店の様な上品な雰囲気などは望めないので入ることは躊躇しています。 
(5)ラジオ放送でタンゴ番組があり、(a)毎日曜日午後6時から一時間番組でナショナル大学FM放送局(85.5MHZ)ロベルト・アロルディ氏の司会です。 番組は特別にゲストを向かえて珍しい話題をテーマにしたり、当地のタンゴ演奏家の紹介に力を入れています。
3年前、アコーデオン奏者のジョワニ・パーラ氏(若間22歳)紹介が有り、キンテートでピアソラの作品だけ取り上げて相当な質の高い演奏技術を披露していました。 彼は二年ほど前からブエノスでマエストロ・ネストール・マルコーニに師事し、本格的にバンドネオン演奏の習得に励んでいます。
彼の上達速度は目に見えるほどで、帰国ごとのタンゴリサイタルを聴くと驚きの連続です。 
(b)毎週日曜日、午後8時、再放送:水曜日、午後7時(日本時間:月曜日、午前10時、再放送:木曜日、午前9時)1時間番組、ハベリアーナ大学FM放送局(91.9MHZ)司会、解説者はハイメ・アンドレス・モンサルベ氏、毎週その時々話題をテーマに特別番組を流します。今月10月はメルセデス・ソーサを追悼して、彼女のタンゴ歌唱特集です。今年5月ごろの番組に佐伯アナ嬢(CDで本人ではい)も登場しました。少し前には日本タンゴ特集でオルケスタ・ティピカ・東京やオルケスタ『アストロリコ』も紹介されています。
(c)タデオ大学放送局(FM106.9MHZ)毎週金曜日午後8時30分から30分番組です。
AM放送には殆んど、不定期な番組でタンゴが流れています。
“La Esquina del Tango”、(www.laesquinadeltango.com)
上記の司会者、Roberto Aroldi,(www.robertoaroldi.com)
FM Javeriana(91.9Mhz)www.javerianaestereo.ourtoolbar.com/exe


文書の参考は1975年6月、新聞に載った、ガルデル追悼40年記念特別記事。El Tiempo紙のガルデルに関したニュースの切り取り。その他、50年、60年追悼記念記事、カラコル・ラジオ、RCNラジオでの特別番組放送などを参考にしています。これらのガルデル特集番組は最近はほとんど企画されなくなりました。話題の種が切れた筈は無いと思いますが。

El Bohemio記

2010年1月3日日曜日

1969~74年ごろのブエノス・アイレスでのタンゴ・コンサート



ヌエベ・デ・フリオ大通り                 キャバレー・マソン・ドーレ(マンシが出演)



上はカニョ14のネオン広告、アテリオ・スタンポーネ、アニバル・トロイロロベルト・ゴジャネチェ、セステート・タンゴらの豪華なアチーストの名が見える














マル・デル・プラタのマエストロ、アニバル・トロイロ
























アストル・ピアソラ、マル・デル・プラタにて(右、左とも)

タンゴ・コンサート:


ブエノス・アイレスの夜の娯楽は当然タンゴを聴く事無くしては始まらない。
では、何処え行けばタンゴを堪能できるかを道案内いたしましょう。

69年末のシーズンは初めにアテリオ・スタンポネが経営する『カニョ・14』の出演はマエストロ、“ピチュコ”アニバル・トロイロ、其の歌手、ティト・レジェス、その他の出演者達はセステート・タンゴ、ネリー・バスケス、ホルへ・マイエル、エルネスト・バッファ、アテリオ・スタンポーネとロベルト・ゴジャネチェ、タンゴ・ダンス・カップル、コーペスとマリア・ニエベス、らの怱怱たる大物出演者ばかり、引き続き夏のマル・デル・プラタの『カニョ・14』へ全員移動。ミケランジェロにはアストル・ピアソラ、アメリータ・バルタール、オラシオ・フェレール、ラウル・ラビエ、らの出演、さほどの派手な話題はナシ。場所変えて、ビエホ・アルマセンはエドムンド・リベーロ、ビルヒニア・ルーケ、エンリケ・フランチーニのコンフント、らの出演.

70年のシーズンは話題は“ピチュコ”アニバル・トロイロと歌手ティト・レジェスにロベルト・ルフィーノ、
らが『ビエホ・アルマセン』に登場する。当然、経営者のエドムンド・リべーロとカルロス・ガルシアは出演、エルネスト・バッファのコンフントも出演。『カニョ・14』にはアテリオ・スタンポーネとロベルト・ゴジャネチェ、エンリケ・フランチーニのコンフント、セステート・タンゴとホルヘ・マシエル、マエストロ、ホセ・バッソ楽団、ミケランジェロにはキンテート、アストル・ピアソラ、(年を明けてマエストロ、ピアソラは突然にイタリーに行く)オスバルド・プグリエーセとアベル・コルドバ、『マゴジャ』にはスサーナ・リナルディが出演、『バール・スール』にはレオボルド・フェデリコとオスバルド・ベリンジェリ、カバルコスのトリオ、新しい店『ラ・ジュンバ』にはマエストロ・オスバルド・プグリエーセと専属歌手アベル・コルドバ、新星歌手のマリア・グラニャ、ロベルト・アジャラ、らが活躍。この時の思い出はアベル・コルドバ、マリア・グラニャ、ロベルト・アジャラらの三人で楽屋の入り口でコーラスで“ボルベール”を歌ってくれたが、何時までも忘れられない思い出の一つ。71年に1月~2月初めにコルドバ州ラ・ファルダ市のタンゴ・フェステバルを訪問した。ブエノス・アイレスから夜行バスで12時間余りの旅程、手前の町、コスキンではフロクローレ・フェステバルが開催されていたが、開催日が重なり行けず残念。ところでラ・ファルダのフェステバルでの出演はオスバルド・プグリエーセ楽団、フロリンド・サッソーネ楽団、アルベルト・マリーノ、ホセ・バッソ楽団、コンサートは1週間の日程だが、其の内の3ヶ日間連続入場出来た、夜10時から夜中の2時ごろまでの公演。ここは大陸気候で昼間は乾燥して30度の暑さだが、夜はグット冷えてイスに座っていてガタガタ震えが来るし、それに余りにもタンゴ漬かりで二重の振るえが来た。

ところで再びブエノス・アイレスに戻り、相変わらずタンゴ漬かりで何処へ行くか迷うところ、それに無料で入場できるラジオ実況放送コンサートも有る。マエスト・ダリエンソはラジオ・エル・ムンドに登場した。この時入り口の隣のバー(立ち飲みコヒー店)でエドムンド・リべーロに会う。彼のグローブ見たいな手で握手されたのには感動した。挙句の果てにコヒーまでご馳走になり、恐縮、恐縮。こうしている間にマエスト、ピアソラはイタリーへ行き、とうとう彼の演奏は聴けず仕舞い、挙句の果てに資金が枯れて帰国。アルゼンチン、チリー滞在4ヶ月、往復船便100日余りを加えての旅でしたが、再び72年に空路メキシコからボリビア、チリー、アリカからサンチアゴへ、その後73年にブエノス・アイレスに舞いもるまでタンゴに関係が無いので悪しからず。

以下は74年のコンサート番組リストです。
Centro Cultural General San Martin y L.S.1 Radio(実況放送)
Ciudad de Buenos Aires, Calle Sarmiento 1551-1piso SALA “A, B”
ヘネラル・サン・マルティン文化センター:
1974年2月9日(土)PM6.30~8.30
①:Sextet Osvaldo Manzi
②:Maria Grana(マリア・グラニャ)
69年ごろ18歳でデビュー、当時の新星歌手、
71年プグリエーセ楽団で1年ほど活躍していた
③:Roberto Rufino
④:Armando Pontier,su sexteto
  y Oscar Ferrari
⑤:Buenos Aires Trio
⑥:Raul Lavie
⑦:Jorge Salcedo(俳優)
⑧:Carlos Garcia y su orquesta
⑨:Glosas(語り):Horacio Ferrer
  Alba Delgado y Oscardel Priore(司会)

1974年2月16日(土)PM6.30~8.30 
①:Ruben Juarez(人気絶頂)
②:Trio Contemporaneo
  バンドネオン‐ドミンゴ・モーレス、
  ピアノ‐ウリセス・ゴニ、
  バホ‐アルフレド・ベローモ
③:Graciela Susana(日本からの帰国で人気上昇)
④:Fernando Randle(歌手)
⑤:Carlos Barral(歌手)
⑥:Horacio Salgan y Ubaldo De Lio
⑦:Buenos Aires 8(ファミング・コーラス)
⑧:Carlos Garcia y su orquesta
  Horacio Ferrer(語り)
  Jorge Salcedo(俳優)
  Alba Delgado y Oscar del Priore(司会)

1974年3月2日(土)PM6.30~8.30
①:Osvaldo Pugliese, su orquesta y cantor Abel Cordoba
  (主にミケランジェロ、サン・テルモのジュンバに出演)
②:Alberto Marino
③:Isabel Gil Arenas(‘71年9月ごろデビュー)
④:Adolfo Garcia Grau
⑤:Quinteto Guardia Nueva(モサリーニ、ビネリのコンピ)
⑥:Raul Garello y su orquesta
⑦:Buenos Aires trio
⑧:Edgar Spinassi
  Oscar del Priore(司会)

1974年3月16日(土)PM6.30~8.30
①:Atilio Stampone y su orquesta
②:Eduardo Adrian
③:Osvardo Manzi y su quinteto
④:Maria Grana(マリア・グラニャ)
⑤:Carlos Barral
⑥:Edgard Spinassi
⑦:Trio Leopoldo Federico con Osvardo Berlingieri
  y Fernando Cabarcos
⑧:Raul Garello y su orquesta(歌手の伴奏楽団)
  Jore Salcedo(俳優)
  Oscar del Priore(司会)

1974年6月1日(土)PM6.30~8.30
①:Carlos Garcia y su orquesta
②:Ruben Juarez
③:Roberto Rufino,
   この日のレパトーリは
   Marena, Novia ausente,Chiquilin de batin,
   Manana zarpa un barco,Ciga el corzo
④:Nelly Omar(ベテラン女性歌手)
⑤:Horacio Salgan-Ubaldo de Lio
⑥:Buenos Aires Trio
   Jorge Salsedo(俳優)
   Oscar del Priore(司会)

1974年6月22日(土)PM6.30~8.30
①:Carlos Garcia y su orquesta
②:Maria Cristina Laurenz(ラウレンスの娘)
③:Adolfo Garcia Grau(新人歌手)
④:Carlos Barral
⑤:Horacio Salgan-Ubaldo de Lio
⑥:Florindo Sassone con su orquesta
Oscar Macris y Rodolfo Lemos(歌手)

1974年6月29日(土)PM6.30~8.30
出演者:(順不同)
①:Graciela Susana
②:Edmundo Rivero
③:Hugo Maral
④:Enrique Francini y su conjunto,(主にカニョ14に出演)
  Tlipodi(piano),Dino Saluzzi(bandoneon),
  Miseli,Paulo(violins),Quicho Diaz(bajo)
  演奏曲:Chique,Beretin,Tema de otono,Ojos negros,Taconeando,
⑤:Federico-Berlingieri-Cabarcos(サンテルモのバー・スールに出演)
  演奏曲:El bulin de la calle Ayacucho,Julia,Cachira,Maliposa,)
⑥:Jorge Salcedo
⑦:Carlos Garcia y su orquesta
⑧:Oscar del Priore(司会)


Ciclo de Conciertos Populares:
Teatro Municipal Enrique Santos Discepolo
(エンリケ・サントス・ディセポロ劇場)
Calle Corrientes 1659 Ciudad de Buenos Aires:
Radio Nacional(ナショナル放送実況放送)

1974年10月27日AM10.30~
Quinteto Guardia Nueva
Daniel Binelli -Juan Jose Mosalini(Bandoneons),
Luis Rizzo(guitarra electrica),Lito Olmos(bojoelectrico),
Noeberto Minichilo(percussion)
演奏曲:
①:S.V.P,(Astor Piazzolla)
②:Nostalgias,(Cobian-Cadicamo)
③:LaBordona,(Balcarce)
④:Fuellazo,(Binelli-Mosalini)
⑤:Zum=Preparense,(Astor Piazzolla)
⑥:Tierra Querida,(Julio De Caro)
⑦:Lo Que Vendra,(Astor Piazzolla)
  Daniel O.Fittipaldi(comentarios)


1974年11月24日(日)
Atilio Stampone y su Conjunto/8
Eduardo Walzack,Tito Besprovan,(violins)
Alberto Selesson,(viola),Jose Bragato,(violoncello)
Juan Vasallo,(contrabajo),Osvaldo Montes,(bandoneon),
Atilio Stampone,(piono,arreglos y direccion)
演奏曲:
①:Orgullocriollo(Laurenz-De Caro)
②:Taconeando,(Maffia)
③:Sueno azul,(F De Caro)
④:Divina,(Mora),quinteto de cuerdas,solista:Eduardo Walzack
⑤:Silbando,(Piana-Castillo)
⑥:Adios nonino,(Piazzolla)
⑦:El arranque,(Julio De Caro)

1971年、日付け不明:
Teatro Municipal Enrique Santos Discepolo
Calle Corrientes 1659, Ciudad de Buenos Aires
Corrientes,calle de Tango por Catulo Castillo
出演:
Jose Basso y su orquesta,
Y los cantores,Correa-Biondini
Hugo Marcel,
Gloria Diaz
Pascual Pellicciotta
Jovita Luna、
Buenos Aires Trio,
Armando Forte,
Ballet,Nelida y Nelson
Raul Beron
Direccion:Catulo Castillo,

マエストロ、アストル・ピアソラとアメリータ・バルタール凱旋帰国:
そして、小生の夢が現実と成る日が来たのです。
コンサートの前日入場券を購入の時に劇場係員にマエストロの
練習場面を見せてくれと交渉したら、快く入場案内してくれた。

1974年12月3日、Teatro COLISEO(コリセオ劇場)
Astor Piazzolla y Amelita Baltar,
Antonio Agri(violin),
Enrique Diaz(contrabajo),
Dante Amicarelli(piano)
Reempraso a Osvaldo Tarantino(piano),
Horacio Malvicino(gitarra electrica),
演奏曲: Parte:1
①:Violentango,
②:Meditango,
③:Libertango
④:Adios Nonino,
⑤:Tristango,
⑥:Amelitango,
⑦:Violetas Populares,
⑧:Milonga a don Manuel Flores,
invitados especial banboneones:
Rodolfo Medero,Daniel Binelli,Juan Mosalini
Con Quinteto y Orquesta
 Parte:2
①:Verano Porteno,
②:Otono Porteno,
③:Invierno Porteno,
④:Milonga del Angel,
⑤:Buenos Aires Hora Cero,
⑥:Balada Para Mi Muerte,
⑦:Balada Para Un Loco,
  Con Quinteto,